
稲穂がふくらんできましたね。
青々としてさわやかで、思わずシャッターを切りました。
さて、丹後七姫伝説、番外編です。舞鶴までの七姫には、「安寿姫」が入り、丹後だけの七姫には、川上摩須郎女(かわかみのますのいらつめ)が入ります。
安寿姫
ご存知「森鴎外」の「山椒大夫」の主人公、「安寿姫」です。
由良川に残る「伝説」を、森鴎外が小説に仕上げた、有名な悲話です。
今も、山椒大夫の息子、三郎の墓や、安寿が入水したという池の地の安寿を祀った塚が残ります。
今からおよそ800年前の平安時代、無実の罪によって筑紫に流された奥州の太守岩城判官将氏の二子、姉安寿姫と弟津塩(厨子王)丸は父を慕い、母と共に筑紫へ下ったが、越後の国まで来た時、だまされて母は佐渡ヶ島へ売られ、姉弟は丹後の由良へ連れてこられ、三庄太夫に売られて奴隷にされてしまいました。
姉は海へ潮汲み、弟は山の薪取りをさせられ、毎日むごい仕打ちを受けました。
堪え切れず、二人は屋敷を逃れ、厨子王は国分寺に隠れ、和尚の義侠によって追手の難を逃れ、やがて京都清水寺へ入り、のちのち、そこで成人し出世します。
父はすでに他界していて、厨子王は佐渡に渡り、母と再会します。
一方、姉の安寿は、京へ上がろうとする途中、由良川のほとりで息絶えたといいます。
疲労と空腹の為、または入水して、という説があります。

今日の夕日ヶ浦。
台風12号の影響はまだ無く、多くのお客様が海を楽しんでおられます。
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# by ryouriryokanishi | 2014-08-04 16:05 | お話(丹後七姫伝説)